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インディアンの生活

インディアンの生活スタイルというと、昼に狩りをして夜はテントの周りで火をたいて踊る、というようなイメージがあるかもしれません。しかし、インディアンの暮らすアメリカ大陸は東西南北に広く、場所によって環境も大きく違っています。
そのため、主な食料となるものも、大型の草食獣から魚、農作物まで色々なものがあります。周りの環境に上手く対応して、自然と共に暮らしてきた様々なインディアンたちの生活スタイルをみてみると、インディアンたちが暮らしていた場所に行ってみたくなるかもしれません。

地域と環境の違い

狩猟民族だったインディアンの祖先たちは、アメリカ大陸に渡ってくるとシベリアからカリフォルニアよりもっと南の地域まで、広範囲に広がっていきました。ミシシッピ川の東南部・カリフォルニア・アメリカ北西部といった地域は食労などが豊富だったため数多くの部族が集まっていて、たくさんのインディアン達がそれぞれの生活スタイルと文化を発展させていきました。大平原地域や西北太平洋地域での生活については知られていることも多いのですが、山や砂漠などで暮らすインディアンの生活習慣や暮らしについては、知らない人も多いようです。

北アメリカ亜北極圏

イヌイットの家族
北アメリカの北部は、一年の2/3近くもある寒さの厳しい冬と一瞬で過ぎ去ってしまう夏という極端な環境の中で生活していました。この地域のインディアンの中には「イヌイット」と呼ばれる部族もいます。主に食料としていたのはウサギなどの小動物や熊、「ムース」と呼ばれるアメリカヘラジカ、「カリブー」と呼ばれる北米トナカイと産卵期に川を上ってくる鮭や沿岸に住むアザラシなどです。

採れた獲物は長期間保存できるように、燻製や干し肉に加工して食べていました。また、冬の寒さが大変厳しいため、兎やビーバーの毛皮をつなぎ合わせて作ったフードつきのコートや、アザラシの皮を利用して作った防水性の高い防寒着などを着ていました。雪や氷に覆われた地域で生活していた部族は、反射光で目を痛めないように木で作ったサングラスを使っていました。現在のカナダ周辺に暮らすインディアン達は、最も過酷な生活環境に対応したインディアンといえるかもしれません。

山岳・高原

インディアン達は北アメリカにあるカスケード山脈・ロッキー山脈などの山脈やその周辺の高原地域でも生活していました。高原地方とも呼ばれるこの地域も冬の寒さは大変厳しい地域でしたが、川も多く鮭を捕る漁業や、ヤギ・羊を飼育している部族もありました。主な食料にしていたのは、サケ・ビーバー・ウサギなどの小動物やシカ、食用の植物の根でした。

この地域に暮らすインディアン達は大変優れた交易を行うこともあり、羊の毛やヤギ・ビーバーなどの毛皮を平原地域に暮らすほかの部族と交換してバッファローの肉や毛皮を手に入れることもありました。高原地域で生活している部族の多くは、夏の間ティピーで生活をしながら獣を追い、広くない範囲で移動を繰り返していました。冬になると夏の間に作った保存食が保管できるように、地面を掘って半地下状態にした家で暮らしていました。

盆地・砂漠

北アメリカには日本の何倍もの広さの盆地が広がっていて、ここにも少数ですがインディアンが暮らしていました。日本の盆地とは違い、夏の間は灼熱の砂漠となり冬になると大雪や吹雪になる厳しい場所です。土地が肥沃ではないため、農業に適していないこの地域のインディアン達は、シカや数少ないバッファローの他、鴨などの鳥類、トカゲや昆虫、植物の根など自然環境の中から食べ物を得ていました。

そのため一年を通して、どんぐりの時期・ウサギ狩りの時期・渡り鳥の飛来する時期など動物や植物に合わせて野営地のような場所に集まって生活していました。頻繁に移動を繰り返していたため、木や土で作るような家には住まず、移動式の住居で生活していました。この地域に暮らすインディアンは特に自然環境に対応して暮らしていた部族が多く、かごや衣服の刺繍を初めペンダントや靴など様々な工芸品やアクセサリーを作ることでも有名です。

南西部地域

アメリカ南西部は、夏と冬の環境の差が大変大きい地域です。数多くのインディアンの祖先たちが暮らし始めた地域としても有名で、大変古い歴史や文化があります。夏は灼熱の砂漠、冬は刺すような寒さという特徴と、雨の量が大変少ない乾いた土地であることから、住宅の中や農地の間に水路を作るなどして上手く水を利用する方法を知っていました。そのため、ここに暮らすインディアン達の生活習慣や文化は大変高度に発展していて、クスリや医療に対する知識も豊富で独特な文化もあります。

家は泥や粘土を使って作る大変大きな集合住宅を作って生活していました。この住居のひとつには現在も残る歴史的なプエブロと呼ばれる建物があり、アドべレンガが利用されていることでも有名です。南西部の部族なかには、カボチャや豆、トウモロコシなどのほかにも小麦や米を育てたり、バッファロー狩りを行ったりと農業と狩猟を組み合わせて食料を手に入れていました。中にはサボテンの実を利用して飲み物や加工品を作る部族もあります。人形を使った教育方法などもあり、独特で優れた文明を持ったインディアンの部族が多いともいえます。

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