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インディアンと部族

インディアンというアメリカ大陸の先住民には、大変多くの部族が存在します。インディアンジュエリーを作ることで有名な部族もあれば、トーテムポールを作ることで有名な部族もあります。この部族の違いは、ただ単に住んでいる場所が違というわけではありません。また、不思議なことに、部族によっては同じインディアンでもずいぶんと顔つきがアジア人に近かったり、反対にヨーロッパ人に近かったりもします。

部族とは?

ズニ族の女性インディアンの祖先がアメリカ大陸に住むようになってから、1万年から1万5千年くらいの間に、インディアン達は各地に広がって家族単位もしくはグループ単位で生活するようになりました。

インディアン達はバッファローや鹿などといった大型動物を捕まえて食料にしたり漁をすることもあります。こういった狩りや漁をするときには、一人よりまとまった人数で行うほうが効率的ですよね。反対に肉食獣などの外敵から身を守るためも、グループでまとまったほうが身を守りやすく安全です。

こういった理由から、4〜10人程度の家族がいくつか集まって暮らすようになり、それぞれの生活習慣や文化が創られていきました。


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部族と文化圏

アメリカ大陸で暮らすインディアンには、その生活スタイルや言語、社会性の違いでいくつかの文化圏に分けることが出来ます。インディアンの文化圏とは、ヨーロッパ人から見たインディアンの文化の違いを分けたもので、インディアン自身が分けて暮らしているわけではないんですよ。

南西文化圏の部族

南西文化圏は北米大陸の太平洋沿岸から内陸にかけての地域で、山と砂漠が多い地域です。ここには、ナヴァホ族の言葉でアナザシと呼ばれる古いインディアン達が、プエブロという集合住宅を作っていたことでも知られています。
この地域に住むインディアンの部族には、インディアンジュエリーの作り手としても有名なナバホ族やホホカム人の子孫のパパゴ族、ピマ族、アパッチ族などがいます。ナヴァホ族は現在でもインディアンの部族としては大変大きな部族で、幾つかの居留地に暮らしています。

南東部文化圏の部族

南西文化圏の隣に位置する南東部は、南西地方とは違い、温暖な気候と豊かな土地に恵まれた地域です。この地方では、古いインディアンがマウンド文化を築いた土地でもあり、優れた建築技術や農業、医療の知識にも長けていました。
ヨーロッパ人の入植により特にフランスからの強い圧力を受けた地域で、数回にわたる攻防戦の末ここに暮らす部族は他の地方へと散らばることになりました。南東部で暮らしていた部族には、チェロキー族やクリーク族、ナチェズ族ユーチ族などがいます。南東部に住む部族の間では、盛んにラクロスのゲームが行われていました。

平原文化圏

北米大陸の中央に広がる広大な高原地域に暮らしていたインディアン達は、その豊かな平原にいるバッファローなどの動物を追って移動することの多い狩猟民族です。狩りの時期にはティピーというテントで暮らし、それ以外の時期には部族が集まって農業を営んでいました。
ヨーロッパ人から馬を手に入れてからは、大変優れた乗馬技術を発揮しその後入植者たちとの争いにおいてもたくみに馬を操って応戦したことでも知られています。大平原地方には、グラスダンスでも知られるアラバホ族のほか、ブラックフット族、ダコタ族、クリー族などがいます。

東部森林文化圏

大西洋沿岸から内陸の平原地域にかけて広がる森林地域では、森林で狩猟をしたり、川や海で漁を行ったり、トウモロコシやカボチャなどを作るといった、定住型で豊かな暮らしがあった地域です。この地域では、いくつかの部族が大族長のもとでまとまった社会生活を組織することもありました。
そのため、ヨーロッパからの入植者が圧力をかけてくると、ポカホンタスの父が族長を勤めていたポーハタン部族同盟やデラウェア族連合などいくつかの部族がまとまって強力に対抗したことでも知られています。しかし、後にイコロイ族によって打ち破られ、デラウェア族やポーハタン族の残ったインディアン達は、他の地方へと散っていきました。

カルフォルニア文化圏

大西洋沿岸に広がるカルフォルニア周辺の地域は、豊かな森が多く気候的にも恵まれた土地でした。ここに食らうインディアンの部族は、ほぼ一年を通して森で採取できるどんぐりや木の実などが豊富にあったため、トウモロコシなどの作物を育てる必要はなく農業もあまり行われていませんでした。食料の栄養バランスをとるために、穴を彫って木の根や植物の根を取る習慣があったため、それを見た入植者はこの地域に暮らす部族を「穴掘りインディアン」と呼んだこともあります。
カルフォルニア地域では、マイドゥー族、もドック族、ヒヤ族などの部族がいて、ヨーロッパからの入植者がアメリカに来たあとも大変平和に暮らしていましたが、1849年のゴールドラッシュによってインディアンの生活は壊されてしまいました。

北西海岸文化圏

北西沿岸地域では、身分制度のある社会を作っている部族が多く、また部族同士が非常に隣接した状態で生活していたため、部族間の争いが起こることもありました。そのためこの地域には、部族間の争いを和らげる働きをした独特のポトラッチという儀式があります。
また、ポトラッチが行われる場合の一つとしてトーテムポールの設立という習慣もあり、北西海岸の部族が暮らす村や集落では、現在でもたくさんのトーテムポールを見ることが出来ます。北西海岸文化圏には、クワキュートル族、ハイダ族、トリンギット族などがいます。この地域に暮らす部族では、数多くの言語が使われていたことでも知られています。

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